八重山の探索2011(その8)

入野さんにガイドをお願いするときに一番に伝えたことは「シジミチョウに逢いたい」ということでした。ここから2回にわたり11月21日に石垣島で出逢ったシジミチョウたちをご紹介します。まずはグレーの眼のシジミチョウ3種です。
 1種類目はヒメシルビアシジミです。西表島同様、生息地は限られているようです。
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 後翅裏面の点が一つだけ内側にずれているのが特徴です。
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 ヤマトシジミも混ざって飛んでいます。こちらは、後翅裏面の点は整然と並んでいます。この蝶も眼はグレーです。
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 翅を開くと淡いブルーです。ヒメシルビアシジミの翅の表はもっと濃いブルーです。
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 3種目のグレーの眼のシジミはホリイコシジミです。触角の先がステッキ状に曲がっています。それぞれ、写真で見分けることは難しくはありませんが、野外で見かけたときは紛らわしい3種です。
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 林道でヒメウラナミシジミに逢うことができまし。少し遠いのですが、♂の開翅です。
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 わかりずらいかもしれませんが、ウラナミシジミの仲間の特徴のしっぽ、尾状突起がありません。
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 翅を広げてくれないシジミチョウが多い中、この個体は翅を閉じないので、翅の裏を撮ることができませんでした。裏波の波模様が少しだけ見えます。
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 ルリウラナミシジミは相変わらず翅の表を撮らせてくれません。
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 この日も曇りがちの一日でしたが、午後陽の当たる時間がありました。わずか5m程の陽の当たる林縁に、♂のルリウラナミシジミが10頭以上乱れ飛んでいました。蝶がたくさんいることは嬉しいはずなのに、1頭が止まると別のルリウラナミシジミがちょっかいを出します。この繰り返しで少しも写真が撮れません。数が多いから写真が撮りやすいわけではないことを知りました。少し離れたところでじっとしていたのは♀でした。
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 同じ場所にタイワンクロボシシジミがいました。今回、この蝶はあまり見かけませんでしたが、陽が出ることが少なかったので、あまり出逢わなかっただけなのでしょうか。新鮮な個体でした。
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 林道ではムラサキシジミとも出逢いました。地元の千葉県では数が多いのですが、八重山で見たのはこの一頭だけでした。
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 多くのシジミチョウたちと過ごす至福の時間はもう少し続きます。
by fushiginomori | 2014-02-24 16:50 | 沖縄県 | Comments(0)

千葉の里山、近郊の公園、そして南の島の不思議の森で出逢ったシジミチョウをご紹介します


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