入野さんにガイドをお願いするときに一番に伝えたことは「シジミチョウに逢いたい」ということでした。ここから2回にわたり11月21日に石垣島で出逢ったシジミチョウたちをご紹介します。まずはグレーの眼のシジミチョウ3種です。
1種類目は
ヒメシルビアシジミです。西表島同様、生息地は限られているようです。
後翅裏面の点が一つだけ内側にずれているのが特徴です。
ヤマトシジミも混ざって飛んでいます。こちらは、後翅裏面の点は整然と並んでいます。この蝶も眼はグレーです。
翅を開くと淡いブルーです。ヒメシルビアシジミの翅の表はもっと濃いブルーです。
3種目のグレーの眼のシジミは
ホリイコシジミです。触角の先がステッキ状に曲がっています。それぞれ、写真で見分けることは難しくはありませんが、野外で見かけたときは紛らわしい3種です。
林道で
ヒメウラナミシジミに逢うことができまし。少し遠いのですが、♂の開翅です。
わかりずらいかもしれませんが、ウラナミシジミの仲間の特徴のしっぽ、尾状突起がありません。
翅を広げてくれないシジミチョウが多い中、この個体は翅を閉じないので、翅の裏を撮ることができませんでした。裏波の波模様が少しだけ見えます。
ルリウラナミシジミは相変わらず翅の表を撮らせてくれません。
この日も曇りがちの一日でしたが、午後陽の当たる時間がありました。わずか5m程の陽の当たる林縁に、♂のルリウラナミシジミが10頭以上乱れ飛んでいました。蝶がたくさんいることは嬉しいはずなのに、1頭が止まると別のルリウラナミシジミがちょっかいを出します。この繰り返しで少しも写真が撮れません。数が多いから写真が撮りやすいわけではないことを知りました。少し離れたところでじっとしていたのは♀でした。
同じ場所に
タイワンクロボシシジミがいました。今回、この蝶はあまり見かけませんでしたが、陽が出ることが少なかったので、あまり出逢わなかっただけなのでしょうか。新鮮な個体でした。
林道では
ムラサキシジミとも出逢いました。地元の千葉県では数が多いのですが、八重山で見たのはこの一頭だけでした。
多くのシジミチョウたちと過ごす至福の時間はもう少し続きます。