ツアーでボルネオ探蝶記(その4)

 6月14日、ツアー3日目の朝の集合は10時でした。9時過ぎにS君を部屋に残し、私はホテルの近くを歩いてみました。天気は曇りがちですが雨の心配はなさそうです。一見すると何もいないようでしたが、ホテル前の花壇の芝にヒメシルビアシジミを見つけました。
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 翅の裏が地味なので目立たないだけで、探せば次々と見つけることができます。
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 陽が射すとシロチョウやアゲハの仲間も飛ぶのですが、相変わらず通り過ぎて行くだけです。水路の中に生えた草の実をギンパラがついばんでいました。この野鳥、ホテルの周りにたくさんいましたが、どうか草の実でお腹をいっぱいにし蝶は食べないでください。
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 午前中はコタキナバル市内観光です。コタキナバルはサバ州の州都、コタは町という意味だそうです。つまり「キナバル町」です。マレーシアの国教はイスラム教です。ボルネオはイギリスの植民地が長かったため、イスラム教徒、キリスト教徒はそれぞれ40%の割合ということでした。市立モスクです。
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 こちらは後に見学した州立モスクのドームです。さすが国教なのでどちらも立派な建造物です。
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 市内観光の一つ、中国寺院に着いたときは丁度雲が切れて強い陽射しが溢れていました。入口のランタナの花壇には様々な蝶が飛び交っていました。ヤエヤマムラサキによく似た蝶が吸蜜に夢中です。
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 ランタナと言えばホリイコシジミです。探してみると無数に飛び交っています。できるだけ翅に傷の少ない個体を選んで撮影します。
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 デートの邪魔をしてしまったかもしれません。ホリイコシジミはヒメシルビアシジミとよく似ていますが、触角の形で容易に区別できます。
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 触角の先がステッキのように曲がっているのです。他にはタテハモドキや大型のシロチョウなどがビュンビュンと飛び回っていました。しかし写真は撮れません。まさか寺院の花壇に踏み込むことはできません。罰が当たってしまう(?)かもしれないからです。結局私は寺院も見学せず、20分間入口の花壇でうろうろしていました。これだけでも十分罰当たりですね。
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 市内観光はこの後、海辺のレストランでの昼食、土産物店や雑貨店、地元のスーパーでの買い物と盛りだくさんでした。そして、サルの夕方の活動時間に合わせて、バスはコタキナバルを出て南に2時間走り、クリアス川のボート乗り場へ向かうのです。

by fushiginomori | 2014-06-22 17:39 | 海外 | Comments(0)

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