そして正午に「シナノ木コース」の入口に着きました。空のほとんどが雲に覆われてしまいました。風も少し出てきたようです。残りの時間はホテルの近くで探蝶を続けることにします。砂利道でオレンジ色のタテハチョウが出迎えてくれました。その蝶は近づくと敏感に飛び上がり少し先に止まります。また近づくと飛んで少し先に止まります。何回か繰り返しやっと撮らせてくれました。
エルタテハです。
やっと撮れたのですが、遠かったのでかなりトリミングしています。
珍しい蝶ではありませんが、平地では見られない蝶です。ハイキングから帰った親子連れが近づいてくるとエルタテハは飛び去りました。
ホテルのロビー棟の裏、焼額山の麓の側へ回ります。レストランには人は疎らです。なだらかな斜面には様々な花が咲き乱れ、その中を少し登ると林があります。林縁のヒヨドリバナに
サカハチチョウを見つけました。
この辺り、蝶の数がとても多く、サカハチチョウは小さいのでうっかりするとすぐ見失ってしまいます。
アカタテハを見つけました。この蝶は平地でも見かける蝶です。
クジャクチョウと同じくらいの大きさです。3日間で見かけたのはこの1頭だけです。
和名にヒメと付く蝶がいます。アカタテハにヒメが付くと
ヒメアカタテハです。アカタテハより小さいということを表しています。
ヒメというと弱々しい印象を与えますが、このヒメアカタテハ、生息域を世界各地に広げていて、汎世界種と言われるそうです。
今回の探蝶で、ホテルの近くで見られなかったのはコヒョウモンだけでした。しかも、ゲレンデの斜面がお花畑になっていて、とにかく蝶が多いのです。そのほとんどはタテハチョウの仲間です。