2週間ぶりに台風の心配のない週末でした。散策日和の日曜日、蝉の声は既に絶え、草むらからは蟋蟀や鈴虫の合唱、梢からはヒヨドリの甲高い声が聞こえていました。
いつものようにコセンダングサには
ウラナミシジミの姿が。朝夕すっかり肌寒くなりましたが、陽射しがあれば快適な陽気です。夏よりも影が濃くなったような気がします。
コセンダングサの花もピークを過ぎたようです。この花、終わるとこうなります。いわゆるひっつき虫です。先端が二股になっていて、棘が逆向きに生えています。衣服にしっかりと”ひっつき”ます。
里山を黄色に染めているのはセイタカアワダチソウです。青く高い空との対比は中々の景色を作りだしていますが、アレルギーを引き起こすこともあるそうです。
セイタカアワダチソウにも様々な蝶たちがやって来ます。今日一番数が多かったのは
ツマグロヒョウモンでした。
この季節にはオレンジ色のタテハチョウが良く似合います。
キタテハは黄色ではなく濃いオレンジ色です。
散策路はふかふかの落ち葉の絨毯が敷き詰められ、木々を見上げるとどんぐりが実っています。すっかり秋が深まっていました。
ウラギンシジミが地面に降りているときは足元に注意です。この蝶、犬の落とし物が大好きなのです。蝶が集まるのは花だけではないのです。
今年は数が少ないのが
ベニシジミです。いつもの年は田圃の近くで多く見かけるのに、この日も目撃は2頭だけでした。
誰かが稲刈りの済んだ田圃に植えたコスモスです。秋が深まるとなぜか寂しそうに揺れています。
里山からの帰り道、住宅街で
ヒメアカタテハと逢いました。オレンジ色のタテハチョウの中でも、一番柔らかな優しいオレンジです。
秋は爽やかな季節なのですが、これから日に日に蝶の数が減っていくことを思うと寂しい気持ちが勝ってしまうのです。