連休も4日目となると、すっかり財布は軽くなり、身体は重くなります。そのためか近場へ出かける人が増えるのでしょう。房総のむらに着いたのはまだ10時前でしたが、既に駐車場は9割方埋まっていました。
家内と看板を見て、昼は蕎麦が良いね、なんて話しながら商家の町並みを歩きます。蕎麦屋「いんば」は入口を入ってすぐ、町並みの2件目です。
房総のむらには、江戸後期から明治初期の商家、武家屋敷、農家などを再現され、様々なふるさとの技を体験できるのです。また、テレビや映画の撮影にも使われています。
町並みを抜け、農村のエリアに進むと、畑に蝶の姿を見かけるようになります。まずは
アオスジアゲハです。
普段見上げることの多いアオスジアゲハですが、畑ですので見下ろしての撮影となります。
畑の縁には低い茶の生け垣が作られています。そして、茶の生け垣と平行に様々な作物が植えられています。一番手前に植えられているのは蕎麦です。その花に多くの蝶がやって来ます。生け垣越えですが、蕎麦は一畝ですからとても撮りやすいのです。ここにあるのは上総の農家です。
チョコレート色の蝶は
メスグロヒョウモンです。上に写っているのはミドリヒョウモンです。
名前の通り、雌は黒くイチモンジチョウに似ていて、豹紋はありません。
房総のむらの一番人気は蕎麦でした。
モンシロチョウや
イチモンジセセリも多く見られます。蝶たちは次から次へとやって来ます。
ツマグロヒョウモンも現れました。左下はアオスジアゲハです。蝶たちは次々と花を巡ります。
少し移動して下総の農家のエリアに行くと、今度は雌の
ツマグロヒョウモンがいました。
農家の庭には
ミドリヒョウモンの雌です。メスグロヒョウモンやミドリヒョウモンが翅が傷んでいるのに対し、ツマグロヒョウモンは新鮮なのです。普通ヒョウモン類は1年1化、6~7月頃に成虫になり秋まで生きるのです。それが、ツマグロヒョウモンは多化生です。ツマグロヒョウモンが幅を利かせる訳です。
下総の農家です。水田は刈り入れのシーズンです。
場内にアナウンスが流れ、本日分の蕎麦が完売したことを告げています。蝶たちは存分に蕎麦の蜜を堪能したのに、私たちはありつけませんでした。まだ正午前なのですが。