三度訪れた不思議の森で(その2)

 11月26日午前9時20分、長袖のTシャツに着替え、Amazonで取り寄せたヒル除けをたっぷりスプレーしてから部屋を出ました。階段を1階まで降りてビーチに向かいます。記憶では砂浜とホテルの庭を分ける低木の茂みにタイワンキマダラがいたはずです。タイワンキマダラはすぐに見つかりました。陽の当たる葉の上で翅を広げています。
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 振り返ると私の部屋の窓が見えます。ノースウィング4階の429号室です。
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 ここからサウスウィングに向かって建物に沿って歩きます。レストランとプールの間に道が続いています。様々な木が植えられた庭は午前中はあまり陽が当たりません。そのままサウスウィングの端を建物に沿って回り込みます。建物の通路側の方は陽当りが良いようです。日本の11月の感覚ですと日向が嬉しいのですが、日中は30℃を超えるランカウイでは日陰の方が快適なのです。
 木陰からコジャノメに似た蝶が現れました。蛇の目の数がずっと多いようです。
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 サウスウィングの中ほどで右に曲がり建物を離れていきます。草むらを左に見て進むと道は熱帯雨林の中に続いています。落ち葉や猿の落とし物から見るとこの道は使われていないようです。3年前、私が「イナズマチョウのカーブ」と名付けた場所が前方に見えます。
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 森の中は特に午前中は暗く感じますが、陽の当たる場所との明るさの差が大きく、蝶を目で追ってもすぐ見失ってしまいます。
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 暗がりを好むのはコノマムラサキです。たくさんいるのですが、ストロボを使うと一斉に森の奥に逃げ込みます。翅の表はムラサキに輝き、とても怪しい雰囲気を纏っています。
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 イナズマチョウも現れました。サトオオイナズマはストロボの光もあまり気にしないようです。
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 ストロボは好きではありませんが、自然光で撮るのはとても無理です。眼が赤くなってしまったのでPCで補正しましたが、ちょっと眼が不自然です。
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 サトオオイナズマの雌は陽の当たる葉の上に出てきてくれました。とても大きな蝶で、300mmではフレームに収めるために一歩下がって撮影することになります。
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 だいぶ傷んだ個体ですが、翅の裏の感じもオオムラサキの雌に似ているように思えます。近くを飛ぶと羽音が聞こえます。
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 道に沿って小さな黒いアゲハチョウが飛んで来ました。飛び方を見るとジャコウアゲハの仲間のようです。ベニモンアゲハのようなピンク色も見えます。アゲハは近くの木の葉にとまりました。暗い森の中では黄色いお腹が目立ちます。
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 後で調べるとベニモンホソバジャコウアゲハとわかりました。見た目をそのまま名前にしたようですが、黄色いお腹が名前に入っていません。この蝶も妖しい雰囲気です。
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 この時はまだ何も知らずに、これから出逢うだろう蝶たちに期待いっぱいで歩いていたのです。
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Commented by ダンダラ at 2016-12-05 07:45 x
ホテルの周辺でこんな蝶が見られるなんて、ランカウイ島って素晴らしいところですね。
ホテルの感じも素晴らしいですね。
部屋はどうなんでしょうか。
そのうち行ってみたい感じですね。
Commented by banyan10 at 2016-12-05 20:18
不思議な魅力の蝶が並んでいますね。
コノマムラサキは翅表を見たくなりますが、開かないのでしょうかね。
サトオオイナズマは雌雄とも魅力ありますね。
ベニモンホソバジャコウアゲハは黄色い腹部が独特ですね。これが名前にないのは他にも同じような蝶がいるのですかね。
Commented by fushiginomori at 2016-12-05 21:58
ダンダラさん、ランカウイの中でもここは特に蝶が多いようです。
部屋の様子は近日公開(?)予定です。
アンダマンの隣に高級ホテル「ダタイ」がありますが、
来年に大規模な改装工事があるようです。
蝶の発生に影響がなければよいのですが…。
Commented by fushiginomori at 2016-12-05 22:07
banyanさん、コノマムラサキは早朝に林縁に出て来るようで、ホテルの庭にもゆらゆらと飛んで来ます。
僅かな明かりに紫がぼーっと光るので妖しい蝶です。
稀に半開翅でとまることはありますが、以外と敏感で近づくとすぐ逃げます。
サトオオイナズマは数が多く、ホテルの庭でも見られます。こちらもかなり敏感です。
Commented by yurinBD at 2016-12-07 22:02
ベニモンホソバジャコウアゲハという種類がいるのですね、
黄色と赤の模様が派手で、熱帯の森の蝶だなー、と感じますね!
コノマムラサキのチラリと見える紫が独特の色合いですね~
サトオオイナズマは雄雌双方を撮影され、お見事です!
Commented by fushiginomori at 2016-12-09 20:32
yurinさん、ベニモンホソバジャコウアゲハはアゲハにしては小型です。
そして、陽の当たらない道に沿って飛んでいました。目の前でとまったのは幸運でした。
イナズマチョウの仲間は雄雌揃っていることが多い気がしますが、いかがでしょう?
by fushiginomori | 2016-12-04 16:04 | 海外 | Comments(6)

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