三度訪れた不思議の森で(その4)

 ビーチからサウスウィングの端を回って行くと、右手にビニールハウスのようなものがあります。もちろん熱帯にビニールハウスは必要ありません。張られているのは網で、そこに日除けの黒いシートが張られています。何かの植物を栽培しているのでしょうが、中は見えません。その右側に下って行く道があり、その先の数段の階段を降りると辿り着くのは狭いですが湿地です。ちょうど白い蝶が降りてきました。確かに降りて来たのですが、見つかりません。
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 白い蝶を目で追ったのですが、とまった蝶は白ではありませんでした。黒、白、黄緑、そして黄色を散りばめた派手な色彩の蝶、オナガタイマイです。派手なのに、景色の中に溶け込んでしまうのが不思議です。そしてオナガタイマイはポンピングを始めました。
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 オナガタイマイも、ポンピングを見るのも初めてです。ちょっと分かりずらいので拡大します。まずは勢いよく。
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 次は水玉を飛ばします。
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 一度飛んで向きを変えてとまりました。隙間から表が少し見えます。表にも裏と同じ模様があるように見えますが、この奥は真っ白なのです。
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 再び向きを変えポンピングを繰り返します。まず発射の瞬間です。
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 そして遠くまで飛ばし、
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 やがて水玉に、
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 最後の一滴です。
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 残念なのは翅を開いた姿を撮れなかったことです。この写真が一番白い部分が見えています。
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 こっちを向いてくれたので、正面から顔を写しました。やはり、アゲハですね。
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 最後に後ろから一枚。オナガタイマイはすっかり慣れてしまったのか、逃げる様子はありません。
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 気が付くと、この1頭を500枚も撮っていました。強い陽射しに疲れてしまい、逃げ出したのは私の方でした。
Commented by アビー at 2016-12-10 20:20 x
オナガタイマイ素晴らしいですね!
私も11/15~20までアンダマンに滞在し
素晴らしい蝶との出会いを楽しんで来ました
こちらのブログを見て 是非尻尾の長いシジミ達に
会いたいと出かけました。
お礼を・・・と思っていましたが
今回3度めの訪問とか・・・
ゲートは私達が行った時には出来ていましたよ
ビニールハウスのような場所分かります
何度か見ましたが 見つけられませんでした

素晴らしい蝶のお写真 楽しみにしています
ありがとうございました。
Commented by fushiginomori at 2016-12-10 23:28
アビーさん、コメントありがとうございます。
アンダマンに行かれたのですね。
疲れたら部屋で休めるし、部屋を出て5分で蝶のいる場所に行ける点が気に入っています。
私が付いた日、11月25日にガイドさんから、先週まで雨が多かったと聞きました。
見られた蝶も違うかもしれませんね。
Commented by yurinBD at 2016-12-10 23:35
オナガタイマイ、美しい蝶ですね~、見惚れてしまいました!
この色合い、形状、日本ではお目にかかれない独特の雰囲気がありますね。
ポンピングの様子もとても丁寧に撮影され、貴重な記録になりましたね!
素晴らしいです!!
Commented by fushiginomori at 2016-12-11 00:29
yurinさん、コメントありがとうございます。
オナガタイマイは珍しい蝶ではないようですが、初めて見る蝶でした。
表は純白でとても綺麗でした。写真に残せなかったのが残念です。
Commented by Favonius at 2016-12-11 16:57 x
海外で蝶撮影をしたことがないので、いつも羨ましく拝見しております。オナガタイマイ、かなり至近距離で観察できるのですね。ポンピングも確り撮られて流石です。
何百枚何千枚撮っても全く同じ写真は撮れないし、同じ場所で同じものを撮っていてもコピーのようにはならない…私も同じですよ(笑)
足腰がまだ丈夫なうちに一度訪ねてみたくなりました。

Commented by fushiginomori at 2016-12-11 21:29
Favoniusさん、コメントありがとうございます。
冬になって、蝶が少なくなると南の島が恋しくなります。
蝶の量はランカウイの中でも特に多いと思います。
更に、毎回新しい出逢いがあるのがダタイ地区の魅力だと思います。
ただ、中毒性があるのか、一度行くと病み付きになること間違いなしです。
by fushiginomori | 2016-12-09 21:16 | 海外 | Comments(6)

千葉の里山、近郊の公園、そして南の島の不思議の森で出逢ったシジミチョウをご紹介します


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