五月最後の日曜日は考えた末、横浜の公園に三度目の訪問と決めました。今日はたくさんのアカシジミが…という光景を頭に描いていたのですが、期待はあっさり裏切られ、栗の木を諦め池の方へ向かいました。日曜日はさすがにカメラを持った方が多く、
ウラナミアカシジミがいるのを教えてもらいました。
岸からかなり離れた葦(?)の葉の上です。右側は綺麗ですが、向きを変えると、左の後翅の縁、前翅と重なる部分がだいぶ擦れています。
近くの葉に移動すると脚が見えなくなってしまいました。開翅しない蝶ですが、左右の翅を交互に擦り合わせるように動かすことがあります。左後翅の表の鮮やかなオレンジが覗けます。
蝶だけでなく、鳥も撮る方がいらっしゃるので、名前を教えて頂けました。
コジュケイです。「ちょっと来い」という声はよく聞くのですが、近くで見たのは初めてです。池の底で首を曲げて毛(羽)繕いをしています…?。池の底、この池にはまったく水がありません。
池を離れ、ウラゴマダラシジミを探しに行くことにしました。一年ぶりにお会いした方とイボタノキを探しました。するとシジミチョウが降りてきて翅を開きました。数台のカメラが一斉にシャッターを切ります。
ウラゴマダラシジミと思ったのは、雌の
ルリシジミでした。
でも、イボタノキにこんな風にとまっていると、間違えてもしょうがないと思います。
皆さんがっかりしていたようですが、私にとっては綺麗なルリシジミの雌は初めての撮影でした。
イボタノキにウラゴマダラシジミは見つかりませんでしたが、色々な蝶が吸蜜にやって来ます。
アオスジアゲハです。キタテハやイチモンジチョウ、コミスジなど次々に飛来します。
今度は別の方から、ウラナミアカシジミが下草にいるのを教えて頂きました。一度草むらに潜って、また葉を登って来るところです。
そしてやっと葉の上に落ち着きました。
実はこのウラナミアカシジミは羽化不全なのです。せっかくここまで育っても、自然は厳しく、そして残酷です。
帰る前に初めに諦めた場所に行くと、少しだけ離れたところに
アカシジミを見つけました。葉の裏に隠れていたのです。
どうやら今年は”最後にもう一度”が大切な年のようです。