翌週も海の無い県、今日は栃木へシジミチョウの姿を求めて妻と二人で向かいました。午前9時半頃現地に着くと既にカメラを持った人が一人いらっしゃいました。今日探しに来たのはこの蝶です。
こんな偶然ってあるのでしょうか? お会いしたのは4日前に榛名でお話を伺った方でした。そして11時頃、オニグルミの葉の裏に
オナガシジミがとまったのを教えて頂きました。翅が尖っているので雄だそうです。
オナガシジミは低いところにいたのでしょうか? どこかから翔んで来て葉の裏にとまったようです。高さは地上3m程でしょうか、空は曇りがちで陽射しは強くはありません。
葉の陰なのですが、裏から木漏れ日がスポットライトのように当たっていました。拡大してみると長い尾の先が白いのがわかります。
少しずらした左の後翅の向こうに、黒褐色の表翅が覗きます。風で木漏れ日のスポットライトは動くので、陽が当たらないと暗くなります。そして裏から陽が当たると明るくなるのです。
いつの間にか、近くに別の個体が来ていました。こちらはだいぶ翅が傷んでいるようで、長い尾の一方は欠けています。
この2頭、大きなオニグルミの木なのに近くにとまっているのです。他のゼフィルスならすぐに空中戦が始まる距離なのですが、活動時間ではないからでしょうか?
そして、同じ木の離れた枝にもう1頭のオナガシジミが、こちらは前翅が破れているようです。北側の枝なので陽が当たりません。
最初の個体も、全く動かないのではありません。他のオニグルミの木を見に行って戻ると、微妙に向きや位置を変えていました。
私も位置を変えながら、葉の間からオナガシジミが見える場所を探します。
オナガシジミが降りてくる気配がないので、お会いした方は別の場所を見に行かれました。私もそろそろ見上げっぱなしの首が痛くなってきました。
カメラの内蔵ストロボを使ってみました。はっきり写るのですが、やはり色が不自然になってしまいます。
午後1時前ころ、私が放っておいたせいか妻が軽い貧血を起こしてしまい、タクシーを呼んで駅まで戻りました。お会いした方のお名前も伺っておらず、ご挨拶もなしで帰ってしまい大変失礼しました。おかげさまでオナガシジミと出逢うことができたことを感謝しています。またどこかでお会いできたらと思っております。