10月31日、最終日です。お昼前には室戸岬を発とうと考えましたので、残された時間は3時間と言ったところです。今日の目標は
サツマシジミの雄の開翅と石蕗(ツワブキ)で吸蜜する姿を撮ることの二つです。宿にレンタカーを置かせていただき、徒歩で散策することにしました。
8時半頃チェックアウトして、昨日同様最御崎寺の境内を通り灯台を廻りました。歩き始めて30分程で、一つ目の目標、雄の開翅の撮影はあっさり達成できました。ただ、距離があり見上げる高さなので、見えるのは前翅のみでした。
少し歩いたところで、細い草の葉にとまるサツマシジミを見つけました。じっとしています。
しばらくして陽が当たると、サツマシジミは触角の手入れを始めました。前翅の隙間から覗く表の縁が黒いので雌のようです。
葉の先で陽を浴びるサツマシジミです。逆光なので表の白い紋が透けて見えます。
石蕗の葉の上に新鮮なサツマシジミを見つけました。翅を少し開いたので雌とわかります。
サツマシジミはこれ以上は翅を広げてくれそうにないので、上から撮ることにしました。陽の当たった翅が輝いていてとても綺麗な個体です。
昨日に続き良い天気です。気温は少し下がったようですが、風が弱いので散策には絶好の日となりました。サツマシジミにも快適な天気のようで、翅を開く個体が多く見られました。
道端の常緑樹の葉を探して歩くと、日光浴しているサツマシジミが見つかります。イメージよりもここのサツマシジミは小型のものばかりでした。裏翅の縁沿いの波の模様が無いのでヤクシマルリシジミとの区別は容易です。
翅を開くと前翅の縁の色で雌雄が見分けられます。黒いのが雌です。
翅を閉じた状態では、私には見分け方がわかりません。
でも、翅を広げると、前翅の縁がブルーなので、この個体は雄です。
雄は前翅の中央に白い部分があり、淡いブルーがとても綺麗です。
残るもう一つの目標達成のため、石蕗、ツワブキの花でサツマシジミを待つことにします。