ここでクアラルンプール近郊の森から少し離れ、時間を巻き戻します。夏休みにマレーシアに行こうと決めた私は、書店で、海野和男先生著の「昆虫撮影テクニック」を手にしました。ピント合わせはカメラ任せ、その他の機能については説明書すら読んだことがありませんでした。そんな私も、せっかく海外に行くのだから…と本を購入したのに、結局今回もカメラ任せでした。数撃てば当たる(当たらない時も多いですが)、デジカメならではです。マレーシアで一番見たいと思っていたのは、
トラフタテハでした。
2012年8月13日午後10時5分、マレーシア航空機で成田を立ちクアラルンプールへ。早朝のクアラルンプール空港で3時間の乗り継ぎ時間があり、ペナン空港に着いたのは8時25分でした。25人余りの団体ツアーで、独り参加は、私を含め3人でした。夏休みなので子連れの方も数組、早速ジョージタウンの観光に向かいました。
寺院やインド人街の見学、飲茶の昼食、土産物店を2軒回ったあとホテルに向かいました。実はペナン島でぜひ行きたいところがあったのですが、ツアーということで諦めていました。
ホテルに着いたのが午後2時過ぎ。現地のガイドさんから「夕食に向かうための再集合が5時20分、それまで休憩時間」と告げられました。予期せぬ自由時間が手に入りました。チェックインを済ませると、フロントの案内デスクでタクシーの交渉、カタコト英語が10%、身振り手振り40%、筆談50%の交渉で目的地までの送迎を手配してもらいました。目的地とはペナン・バタフライ・ファームです。
ホテルから車で約20分、途中で土産物店に寄ろうとする運転手さんを制し、無事バタフライ・ファームに到着しました。この昆虫園は海野先生のブログ「デジタル昆虫記」にも度々登場します。観光ガイドには120種4000頭の蝶が飛び交うと記されていました。他の昆虫や資料館などは諦め、90分間ひたすら蝶を追い回しました。
念願の
トラフタテハもたくさん飛んでいました。
ハレギチョウは、まさに南国の蝶です。
キアネハレギチョウです。
表はカバマダラに似ています。
少し色合いが違うのは
ビブリスハレギチョウです。
コノハチョウもいました。日本産より金属光沢が強いです。
マレーコノハチョウのようです。
続いて
イワサキコノハです。
バタフライ・ファームでの探索はもう少し続きます。