ツアーの旅で何度か八重山を訪れると、どうしても本気で「探索」してみたくなりました。そこで、2011年はいつものツアー旅行は止めて、すべてネットで往復の航空券から宿泊、レンタカーまで手配しました。11月18日、朝8時30分の便で羽田を発ち、那覇経由で12時45分に石垣空港に着きました。早速予約していたレンタカーに乗り、石垣島中部の嵩田の植物園に向かいました。出発前にネットで調べた場所ですが、レンタカー会社で聞いても場所がわからず、迷いながらやっとたどり着きました。まずは、園内のレストランのとんかつ定食で空腹を満たしました。ここで、蝶の標本や写真を見せていただき、近くでどんな蝶が見られるかを教えていただきました。
園内ではセンダングサを探してみます。八重山でシジミチョウを探すにはまずこの花です。
アマミウラナミシジミが来ていました。
新鮮な個体はこの一頭のみ、近くの樹の葉にアマミウラナミシジミは何頭か止まっていましたが、擦れた個体ばかりでした。
アマミウラナミシジミとよく似ていますが、こちらは
ルリウラナミシジミです。前翅に傷があるようです。
私の大切なバイブル、「山渓カラーガイド続・日本の蝶(昭和47年)」には、アマミウラナミシジミは多く、ルリウラナミシジミはごく少ないと記載されています。しかし、私が目にするのはいつもルリウラナミシジミで、今回の旅行でもアマミウラナミシジミとの出逢いはこの一回のみでした。季節のせいでしょうか? それともルリウラナミシジミが増えているのでしょうか?
大型のシロチョウを見つけました。
ウラナミシロチョウです。同じシロチョウでも、モンシロチョウのようにひらひらと舞うイメージとは全く異なります。力強くビュンビュンと飛び回ります。
オレンジ色のマダラチョウを見ると南の島に来たと実感します。数が多いのは
スジグロカバマダラです。
名前の通り翅脈に沿って黒い筋があるのがスジグロカバマダラ、黒い筋がないのが
カバマダラです。今まで八重山でのカバマダラとの出逢いは数えるほどです。それに対しスジグロカバマダラはいつでも見られる蝶です。
イシガケチョウも南国らしい蝶です。中世の航海図を思わせるような不思議な模様です。この蝶、葉の裏に隠れる習性がありますが、下から見上げるとすぐに見つかってしまいます。
レストランに戻り、フレッシュジュースで一休みするともう4時前、レンタカー会社に戻ることにしました。
三泊四日の一人旅、宿泊はホテルピースランド石垣島です。離島ターミナルへのアクセスとリーズナブルな料金を決め手に選びました。早期に申し込んだため、同料金で広い部屋が選べたのですが、何とベッドが4つもありました。部屋が広いとはこう言うことだったのかと、やっと理解しました。おかげでどのベッドに寝ようかと悩むことになりました。明日は西表島に渡る予定です。