里山の目覚め、今度こそ

昨日、里山にルリシジミが姿を現しました。例年と同じ時期です。やや小さめの個体です。木々の枝先を縫うように舞い、笹の葉に止まりました。翅は閉じたままで、表のブルーは見せてくれませんでした。
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 笹の葉がお気に入りなのか、一度飛び立ち、再び近くの笹の葉に舞い降りました。
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 ルリシジミは蛹で越冬します。ですから今年生まれたての蝶です。今年未だ姿を見せないベニシジミは、幼虫で越冬、春先に蛹化し、もうそろそろ羽化する季節のはずです。
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 桜の開花が話題になっていますが、今年はこぶしの花が未だ咲きません。例年ならとっくに咲いている頃です。里山の色彩が寂しいのはそのせいかもしれません。
 今年、里山では見ていないムラサキシジミがなんと庭にいました。つつじの根元で日向ぼっこしている♀はどこで冬を越したのでしょうか。成虫で越冬するムラサキシジミはまさに目覚めの時です。
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 ムラサキシジミの目の色は何と表現したらよいのかわかりません。体と同じような色で目立ちませんが、なかなか愛嬌のある顔立ちです。
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 キタテハもやっと現れました。成虫で越冬するのですが、この個体は翅がきれいです。まだ例年と比べ半分くらいの数です。
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 例年より数が多いのはアカタテハです。キタテハ同様成虫で越冬しますが、この個体も翅が新鮮です。
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 裏側は複雑な模様です。
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 今日は風もなく気温が上がりました。午前中に里山を歩き、2種のシロチョウを撮って来ました。モンシロチョウは春に羽化します。
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 キタキチョウは成虫で越冬します。同じ科の蝶でも、異なった形態で越冬する種類がいることも、蝶の興味深いところです。
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 蝶にとって冬は厳しい季節です。ですから、春を待ち望む気持ちは私たちより強いはずです。やっと目覚めの季節がやって来ました。
by fushiginomori | 2014-03-24 15:15 | 千葉県 | Comments(0)

千葉の里山、近郊の公園、そして南の島の不思議の森で出逢ったシジミチョウをご紹介します


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