先週に続き散策日和の土曜日でした。今週は雨で気温の低い日が続きましたが、週末は好天に恵まれました。昼過ぎには歩くと汗ばむほど気温も上がりました。里山の花々は盛りを過ぎたようですが、コセンダングサの花には相変わらず多くの蝶たちが訪れていました。まずは
キタテハです。
今日はシロチョウの仲間も多く見られました。
モンシロチョウです。
キタキチョウもたくさん飛んでいました。この蝶、私が学生だった40年前はただ「キチョウ」と呼ばれていましたが、いつの間にか「北」が付けられていました。未だに違和感があります。
ウラナミシジミも何頭か吸蜜に訪れていましたが、これは♀です。
♂は紫がかったブルーですが、♀は褐色の翅の中央部だけ水色です。後翅の表には白い紋があります。
今日は気温こそ高いのですが、秋は深まっているようです。道端の茂みではカラスウリがオレンジ色に染まっています。足元には栗が落ちていました。
3m近く伸びた薄が風に揺れています。
そして、珍しい住人と遭遇しました。最近蛇と出逢う機会が少なくなりましたが、この蛇は初めてです。調べてみるとジムグリの幼体のようです。顔の模様が面白いです。体長は60㎝程でした。顔の大きさはドングリとあまり変わりません。
セイタカアワダチソウには
ツマグロヒョウモンが。南から来た新参者でしたが、今では秋の里山で一番幅を利かせています。
先週見なかった
ムラサキシジミを1頭だけ見つけました。飛んでいるときに見えた翅の色は♂のようでした。しかし、しばらく待っていたのですが、遂に翅の表を見せてくれずに飛び去りました。ここで見かける個体は圧倒的に♀が多いのです。
今日の里山の音は、アマガエルの合唱でした。声を頼りに探すと見つけることができました。
明日は雨が降るのでしょうか? 来週は再び気温が下がるようです。こうして日に日に里山に蝶の姿が減っていくと、南の島のジャングルが恋しくなります。不思議の森の禁断症状が現れるのです。