台北、路線バスの旅(その1)

 5月31日、今日の目的地は陽明山国家公園です。しかし、午前6時、雨の音で目が覚めました。とりあえず2階のレストランで朝食を済ませます。宿泊はサントス・ホテル、漢字では三徳大飯店です。このホテルを選んだ理由は二つあります。一つは日本人の利用客が多いこと。実際に、片言ですが、フロントでもレストランでもスタッフが日本語で対応してくれます。もう一つはMRTの淡水線の駅に近いことです。
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 MRTは台北市を縦横に走る地下鉄です。利用に欠かせないのが上のプラスチックのカード、使い方はSuicaとほぼ同じです。違いは、乗るときに残高が1元でもあれば、降りるときに料金が足りなくてもゲートを通れるのです。カードの残高がマイナスになり、次に乗る前にチャージすればよいのです。このカードでMRTもバスも乗れます。コンビニで買い物やチャージもできるのです。

 出発前にフロントで、陽明山までの交通や、今日の天気予報を確認し8時少し前にホテルを出ました。最寄りの「民権西路」駅までは2分くらいです。雨はまだ降っていますが、傘をさすほどではありません。
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 MRTは路線ごとに色が決まっていて、乗り換えもわかりやすくなっています。淡水線のカラーは「紅」です。淡水方面に2駅「劍潭」でバスに乗ります。1番の出口を左に出て、少し戻るとバス停が並んでいます。「紅5路」のバス停を探します。MRTの駅から出ているバスは、その線の色が路線名に付いています。これは分かりやすいですね。バスはバス停に着くのではなく、バスが来ると乗る場所まで係員が誘導します。なぜか、並んでいなかった人が先回りしていました。
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 バスは最新のタイプのようでした。なぜか後ろ向きのイスもあります。バスもMRTもイスはプラスチック製で長時間の乗車は疲れそうです。30分くらいで「陽明山」に着きます。始点から終点までの乗車なので、言葉がわからなくても何も問題はありませんでした。
 このあとは、園内を巡回するバスに乗り換えます。これはマイクロバスで、表示板も無かったため、どこを走っているのか全く分かりません。
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 私以外の乗客はすべて台湾の方です。路線図を指さし、隣に立っていた方に教えて頂き、やっと辿り着いたのが「二子坪」のバス停。霧の中でした。バタフライ・フェスティバルが開催されているためか、多くの乗客がここで降りました。
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 私もパンフレットを頂きました。30分に1回程度係りの方が観察の案内をしてくれると書いてあります。ブルーのベストを着ている人がスタッフです。左の受付の写真は昼ごろで、朝は右のように霧の中でした。
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 台湾の方はとても親切で、スタッフの一人が観察路や蝶を探すポイントを教えてくれました。言葉が通じないので、日本語、中国語、英語の単語を繋ぎ合わせて一生懸命説明してくれました。この季節、二子坪から大屯山にかけて無数のアサギマダラの仲間が見られるそうです。晴れた日の午前中が良いそうです。霧の中、大屯山方面に探蝶に向かいました。

 まず、姿を現したのはリュウキュウアサギマダラでした。台湾名は琉球青斑蝶です。
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 次はアサギマダラです。友人に再会した気分です。台湾名は青斑蝶です。
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 アサギマダラに似ていますが、タイワンアサギマダラです。留まっていると見えませんが、お腹はカバマダラのようなオレンジ色でした。台湾名は小青斑蝶です。
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 後翅が褐色でないのがヒメアサギマダラです。この一頭だけ見ました。台湾名は姫小紋青斑蝶です。
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 パンフレットにもう一種紹介されていたのが、端紫斑蝶、ツマムラサキマダラだったので、そう思い込んでいたのですが、あとで調べるとマルバネムラサキマダラのようです。
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 蝶を見に来た方の多くはマダラチョウが目当てのようです。天気が悪く数は少なかったのですが一通りの種類は見られたようです。でも、私の目当てはシジミチョウなのですが…。

by fushiginomori | 2015-06-07 01:43 | 海外 | Comments(0)

千葉の里山、近郊の公園、そして南の島の不思議の森で出逢ったシジミチョウをご紹介します


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