裏星蜆

 みなさんのBlogを拝見し、私も足立区生物園に出かけてきました。対馬までの旅費はなくても、竹ノ塚までなら何とかなります。ツシマウラボシシジミです。対馬に暮らす裏に星のあるシジミチョウという意味ですね。
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 せっかくですので、他のウラボシシジミと比較してみましょう。まずは昨年暮れにランカウイ島で撮ったヒメウラボシシジミです。小さな裏星シジミという意味だと思います。
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 次はリュウキュウウラボシシジミ、琉球の裏星シジミです。でもこの個体はインドネシア産です。
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 この個体は琉球、西表島の林道で見つけたものです。三種とも黒い星が目立っています。一見モノトーンの蝶ですが、翅の縁に沿った線の色が微妙に違うのです。
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 再び、足立区生物園の大温室です。ツシマウラボシシジミが身繕いを始めました。口吻を鞭のように使い、眼や下唇髭の辺りを掃除します。実際にはかなり高速で口吻を動かします。
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 顔の周りの手入れが終わると、やはり口吻を使い、今度は脚の掃除を始めました。東京で見るツシマウラボシシジミはとってもきれい好きでした。
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 夢中で撮影していると、年配の男性から「何を撮っているの?」と問われましたので、珍しいシジミチョウであることを説明しました。しばらくするとその男性から呼ばれました。「こっちに蝶がたくさんいるから。」せっかくの気遣いに応えるため、オオゴマダラやナガサキアゲハもカメラに収めました。よほどの蝶好きでなければ、やはり大型の派手な蝶に目がいくのでしょう。ですから、シジミチョウを飼育している蝶園は初めてでした。小さなシジミチョウを育てるスタッフの皆さんに、深い感謝と敬意を抱き、幸せな気持ちでバス停に向かいました。

Commented by yurinBD at 2015-07-25 06:04
綺麗好きなツシマウラボシシジミを
とても可憐に撮影されましたね!
丁寧に蝶の体や動きに着目・観察され、
蝶の見方が膨らむようで勉強になります!
ヒメウラボシシジミ、リュウキュウウラボシシジミも
綺麗でウットリしますね~♪
ウラボシシジミの仲間は自然の状態で一度も見たことが
ありませんので、是非、出会ったみたいです!
Commented by fushiginomori at 2015-07-25 08:51
yurinさん、ツシマウラボシの特徴の翅表のブルーを
写す機会がありませんでした。
ウラボシシジミの仲間は、極めて小さいので、
写真でないと繊細なモノトーンの模様に気付かないですよね。
Commented by banyan10 at 2015-07-25 16:43
綺麗に撮影されていますね。
本文を読む前に2枚目の写真に目がいって???でした。(笑)
こうして見るとそれぞれ別の魅力がありますね。
確かに蝶園でのシジミチョウは他では見たことないですね。
これをきっかけに増えないですかね。(^^;
Commented by khaoyai_m2 at 2015-07-27 18:51
可愛いですね。
行けば何時でも見ることは出来るんでしょうか?
それとも、期間限定でしょうか?
Commented by fushiginomori at 2015-08-01 07:58
banyanさんコメントありがとうございます。
一般の見学者の方たちにはシジミは見えていないかのようです。
やはり、オオゴマダラが人気のようですね。
シジミの飼育が増えるのは難しいようです。
残念ですが…。
Commented by fushiginomori at 2015-08-01 08:02
khaoyaiさん、私はbanyanさんやyurinさんのblogで知りましたが、観察会が開催されたようです。
足立区生物園のHPにも情報があると思いますが、
一年中見られるということではないようです。
by fushiginomori | 2015-07-24 23:55 | 関東 | Comments(6)

千葉の里山、近郊の公園、そして南の島の不思議の森で出逢ったシジミチョウをご紹介します


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