北の街の公園へ(その4)
2016年 07月 26日
3年前にはシジミたちが飛び交っていたカシワ林に蝶の姿はありません。カシワの木も心なし元気がないように見えます。笹の葉にとまっているのはコキマダラセセリです。
ツバメシジミも朝の陽射しを受けています。今日が3日間で一番の青空です。
他に見かけた蝶はモンシロチョウくらいです。去年と同じ場所でアマガエルを見つけました。
道路上でスズメが何か甲虫を捕まえていました。ずいぶん背中が赤いなと感じていましたが、調べてみるとニュウナイスズメでした。
ここは諦め、札幌に戻ることにしました。銭函からJRで札幌方面へ、途中、琴似で降りて地下鉄東西線で円山公園まで行きます。そこからJRバスに乗り、旭山公園前に着いたのは11時でした。旭山公園は札幌市内の自然公園です。
公園内を探し回りましたが、蝶を見つけることはできませんでした。レストハウスで昼食をとり、展望広場から札幌の街を眺めます。遙かに見えるのは、昨日行った野幌森林公園の百年記念塔です。
半ばあきらめモードで12時53分の円山公園行のバスに乗りました。4時には空港に向かおうと考えていたので、残りの2時間ほどは円山公園で過ごすことにしました。
メスアカミドリシジミは、ほぼ昨日と同じ場所に見つかりました。3頭いるようです。
昨日、地元の方から教えて頂いたポイントに移動します。一ヵ所はすぐ近くです。午後は陽当りが良くなく、何も見つかりませんでした。もう一ヵ所は去年リスを見た場所です。今年はリスもシジミも、観光客もいませんでした。しかたがないので、最初の場所に戻りました。ミドリシジミを探すのは、林の中の開けた場所が良いのですが、少し木が伸びすぎたようです。
3年前、開けた場所の低い木に、ミドリシジミは眼の高さにとまりました。それが2年経つと低い木も見上げる高さになってしまったのです。
位置を変えても翅は緑色に見えません。2時を過ぎるとそろそろミドリシジミの時間は終わりです。周りの木も高くなり、陽が当たらなくなるのです。
すっかり重くなった脚を引きずって荷物を受け取りにホテルに戻ります。少し早めに札幌を出て、新千歳空港には16時半頃着きました。飛行機の出発時間は19時45分、3時間弱あるこの時間をどう使うのか・・・実は行きたいところがあったのです。それは空港ターミナルビルの4階にありました。知っている方も多いと思いますが、温泉があるのです。入館料は、タオルや浴衣のレンタル込みで1,500円です。飛行機の見える露天風呂でリラックスして、それから夕食をとるために早めに空港に来たのです。
今年3度目の北海道でしたが、メスアカミドリ一種だけとは悔いの残る結果になってしまいました。そう思いつつ、また来年も札幌に来ることになるのでしょう。