猛暑の城址公園で

 8月10日、今日から夏休みです!! 初日は近くの佐倉城址公園を訪ねることにしました。暦の上では残暑というところですが、今が盛りの猛暑でした。さすが夏休み、平日なのに駐車場はほぼ満車でした。午前11時、ほとんどの人々が向かうのは歴史博物館、城址公園を歩く人は疎らでした。
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 公園の草むらに一番多かったのはモンキチョウでした。アカツメクサで吸蜜する姿が多く見られました。
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 こちらは白い雌です。ピンクの縁取りが綺麗です。
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 交尾しているモンキチョウを見つけました。黄色と白色のペアです。
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 同じ草むらに水色のシジミチョウがたくさん見つかります。しかし、写真を撮ろうと草むらを踏み分けると、どこかへ姿を隠してしまいます。やっと捉えた姿は、ヤマトシジミでした。
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 オレンジ色の蝶はツマグロヒョウモンです。南国出身のツマグロヒョウモンは熱く重い空気の中を元気に飛び回ります。
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 曇りがちで、陽射しはそれほど強くないのですが、体温並みの気温の中では、人間は蝶のように元気に動き回るのは難しいのです。ツマグロヒョウモンの眼は「だらしないね」と言っているようです。
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 今日、城址公園で見たかったのは、蝶ではなくチョウトンボでした。一頭目は予期していなかった場所で見つかりました。そして、とまっている姿を見たのはこの一頭だけです。残念ながら角度が悪く、翅の色が綺麗には出ていません。
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 暑さを避けて林の中を歩きますが、蝶の姿は見つかりません。辿り着いたのは「佐倉兵営跡」の碑です。自由広場の南側にあります。明治7年から、佐倉には歩兵第二連隊が駐屯していましたが、明治42年から歩兵第五七連隊が移転し、昭和19年のフィリピン戦では多くの命が失われたということです。
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 菖蒲園の近くにあるのが、訓練用の12階段です。高所からの飛び降り訓練に使われたのだということです。これは昨年春の桜の季節に妻が撮った一枚です。
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 そして、この菖蒲園の近くでチョウトンボが見られるのです。今日も数えてみると7頭ほど舞っていました。しかし、風に乗ってフワフワと漂い、ついに撮影は叶いませんでした。そこで、2007年、蝶の撮影を始める前の年にコンデジで撮った写真です。日付は8月11日でした。やはりチョウトンボはこの時期だったようです。
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 くらしの植物苑にも寄ってみました。朝顔が展示されていました。考えてみればわかるはずでしたが、朝顔を昼過ぎに見るのは無理だったようです。
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 8月に思います。日本は、そこに暮らすシジミチョウたちにとって、人間たちにとって、幸せに向かって進んでいるのでしょうか?
by fushiginomori | 2016-08-11 22:59 | 千葉県 | Comments(0)

千葉の里山、近郊の公園、そして南の島の不思議の森で出逢ったシジミチョウをご紹介します


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