ミツバウツギの咲く頃(弐)

 ウスバシロチョウの翅から花が透けて見える写真が撮りたくて、ミツバウツギの木を離れることにします。河原へ降りてみました。菜の花の上をウスバシロチョウが舞っていたのでとまるのを待ちました。風が強く菜の花は大きく揺れていました。
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 公園に戻りハルジオンの前でウスバシロチョウがとまるのを待ちましたが、やっととまったのはロープで囲まれた草地の奥でした。
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 近くのハルジオンにとまったのは、ダイミョウセセリです。これがウスバシロチョウなら目標達成だったのですが…。
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 ムラサキナバナにジャコウアゲハがやって来ました。雄です。少しピントが合っていないのですが、風のせいということにしておきます。
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 ウスバシロチョウは諦めて、ホソオチョウを探しに行くことにしました。しかし、ホソオチョウの旬は既に過ぎてしまったようで、細尾の付いていない個体ばかりでした。ホソオチョウに混じってジャコウアゲハの雌が舞っています。
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 ホソチョウと同じ食草に発生する蝶ですが、こちらは一回り大きく妖艶な雰囲気を纏っています。
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 地面の近くをふわふわと飛び、中々とまってくれません。雌ですから産卵場所を探しているのかもしれません。
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 ジャコウアゲハもホソオチョウも食草はウマノスズクサというつる草です。
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 よく見るとジャコウアゲハはウマノスズクサの周りを舞っているようです。そして、確かめるように脚で触れて廻ります。
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 やっと気に入った葉を見つけると、産卵のポーズをとりました。
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 ジャコウアゲハが飛び去ったあと、葉の裏を確認すると赤い卵が三つ並んでいました。実はこの卵見つけたのは途中でお会いした地元の方です。
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 ウマノスズクサの葉にコミスジが降りてきました。新鮮な個体で模様もくっきりしています。
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 写真を撮るには風が強かったのですが、散策にはとても気持ちの良い初夏の一日でした。

Commented by banyan10 at 2017-05-06 07:17
菜の花とウスバシロは絵になりますね。
以前は一番良く飛ぶ場所に咲いていたので、そこで撮影していたのですが柵の中へ入る人が多いせいか咲かなくなってしまいました。
ジャコウの産卵も見事です。これくらい草が被るのは仕方ないですね。
Commented by yurinBD at 2017-05-06 07:31
ジャコウアゲハの産卵シーンの撮影、おめでとうございます!
赤い卵、ジャコウアゲハらしさを感じますね~。
産卵場所を探して飛ぶ姿の撮影もお見事です!
ウスバシロチョウとナノハナ・ハルジオン、ジャコウアゲハとムラサキハナナ、それぞれ色合いが似合っていますね♪
Commented by fushiginomori at 2017-05-06 21:03
banyanさん、ウスバシロチョウが1頭、川のすぐ近くの菜の花にとまってくれたのですが、
蝶の重さと、強い風のせいで菜の花が揺れて苦労しました。
今年はジャコウアゲハが多いというか、他の黒いアゲハはカラスを1頭見ただけです。
Commented by fushiginomori at 2017-05-06 21:08
yurinさん、ジャコウアゲハは地面の近くを飛ぶので追いかけ易かったです。
先日教えて頂いたように、ISOを上げたので何とか写っていました。
でも、この蝶もとまりそうで、とまらないで、追いかけるのに疲れました。
Commented by ダンダラ at 2017-05-06 22:15 x
菜の花にウスバシロチョウもいい感じですね。
ジャコウアゲハもホソオチョウに負けずに子孫を残しているようで安心しました。
Commented by fushiginomori at 2017-05-07 22:19
ダンダラさん、コメントありがとうございます。
ホソオチョウの発生場所でジャコウアゲハが悠然と舞っていました。
地元の方のお話では、数日前は100頭以上のホソオが飛び交っていたそうです。
既に数㎜の小さな幼虫も見られました。ホソオの方が少しサイクルが早いようです。
ジャコウアゲハ、負けずに頑張ってほしいものです。
by fushiginomori | 2017-05-06 00:00 | 関東 | Comments(6)

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