冬のチェンマイへ(その4)

 10時30分、歩き始めて45分ほど過ぎた頃でしょうか、雲の切れ目から太陽が顔を見せたときです。道の山側からブルーのシジミチョウが舞い降りました。ルリシジミの仲間のようです。裏の模様からするとヤクシマルリシジミのようです。ヤクシマルリシジミは数枚撮らせてくれた後、木の上に飛び去りました。
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 これはお昼頃に現れたブルーのシジミチョウです。最初のシジミより白い部分が大きいようです。サツマシジミの雌だと思います。
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 上の写真、上手く撮ったつもりですが、実は左後翅が大きく欠けていたのです。これだけ破れていても、翔ぶのには支障はないようでした。
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 午後2時半頃、再びヤクシマルリシジミを見つけました。前翅には白い紋が有ります。午前中に見た個体より新鮮です。
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 雲が多い天気なので、陽が射すと翅を広げるようです。今度はだいぶ長い時間モデルを務めてくれました。
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 ホテルの奥を登って行き、枝分かれの道を右に曲がって続く道の両側の茂みが主な撮影場所となりました。左に続く道はもう少し斜面の上を通って行きます。どちらの道も舗装されています。その二つの道を途中で繋ぐ坂がありました。ここは道というより草の生えた斜面です。そこをバイクが時々走るようで、その轍の跡が細い道となっています。この斜面に蝶が多く見られました。
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 ヤクシマルリシジミもこの斜面で見つけました。裏翅も撮りたかったのですが、チャンスがありませんでした。
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 斜面の手前の下の道で不思議な蝶を見つけました。日向ぼっこを楽しんでいる蝶の後翅は破れてしまっている、一見そう思いました。
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 でもよく見ると右の後翅は少し破れてはいますが、もともと変わった形をしているようです。目立たない地味な色彩ですがシジミチョウでした。
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 シジミチョウは木の上に舞い上がりました。距離があります。
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 翅を閉じるとまるで枯葉です。後に調べるとオオアカシアシジミでした。名前にオオと付きますが、小さなシジミチョウです。陽が当たるように体を傾けるのはシジミチョウによく見られる行動です。
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 葉の上で移動すると真横を向いてくれたので、翅の形がよくわかります。尾状突起が4本ある姿はやはり南国のシジミチョウです。色彩は南国らしくありませんが。
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 この日、午後はホテル棟から坂を下って池の方にと計画していたのですが、結局一日同じ場所で過ごしました。蝶の数は少ないのですが、さすがチェンマイです。何が飛び出すか、うっかりすると見逃してしまうのです。

by fushiginomori | 2018-01-29 10:23 | 海外 | Comments(0)

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