冬のチェンマイへ(その7)

 午後2時を回った頃です。上の道と下の道を繋ぐ斜面を登っていたときです。小さな茶色の蝶が舞い降りました。
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 300㎜を付けていたので、レンズをマクロに交換しました。飛ばないでくれと祈りながら。そして、そっとそっと近づきました。
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 後翅の白い紋が目立っています。顔つきはムラサキシジミの仲間でしょう。初めての蝶を撮るときはいつも自分の鼓動が聞こえそうです。あとで調べるとクロフチコガタムラサキ、ルーミスシジミに近い種だそうです。
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 こちらは同じ斜面で見つけたムラサキツバメの一種です。足場が悪く近づくことができません。
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 少し遠いのですが、良い位置で開翅してくれました。紫の紋は雌のパターンです。とても綺麗でした。
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 眼の色は褐色で、日本のムラサキツバメに近い種類なのでしょうか? すぐに飛んでしまいましたが、斜面を登りきったところで再び発見、10mほど飛んだようです。今度は道の近くの葉の上に留まっていました。せっかく表も裏も撮れたのですが、種名が特定できていません。
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 良い位置に留まったので開翅を待ったのですが、固く翅を閉じています。20分後に戻ると、ムラサキツバメはまだ同じ場所にいました。この姿勢ではもう開翅はないだろうと諦めました。
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 センダングサで吸蜜に夢中なのはトラフシジミの仲間のようです。
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 トラフシジミの仲間が多いので迷いましたが、裏翅の模様からモンヒカリトラフシジミと同定しました。
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 お腹が満たされたのか花弁の上で一休みするとどこかへ飛び去りました。
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 とても小さなシジミチョウが飛んでいました。小指の爪ほどの大きさです。眼で追うのも苦労します。しばらく追いかけると、やっと葉に留まりました。
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 色が薄いのですが、紋のパターンからオスグロヒメウラナミシジミとします。尾は擦り切れたのではなく初めから無いようです。
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 個体数は少ないのですが色々なシジミチョウに逢える至福の時間を過ごしました。

Commented by ダンダラ at 2018-02-06 16:44 x
クロフチコガタムラサキ、確かにルーミスの感じと良く似ていますね。
種名の特定できていないというムラサキツバメの仲間は、写真を見る限りムラサキツバメのようですね。
ここには分布していないのかな。
色々なシジミを撮影されて至福のひと時だったのではないでしょうか。
Commented by fushiginomori at 2018-02-09 08:08
ダンダラさん、コメントありがとうございます。
最近、「タイ国の蝶(木村勇之助コレクション)」vol.2シジミチョウ編を購入しました。
そこで日本のムラサキツバメはArhopala bazalusと記載されています。
おっしゃる通り私もムラサキツバメだとは思うのですが、解説に「タイ国での記録は少ない」とあるので、決めかねております。
ムラサキシジミ族(Arhopala)として写真の無いものも含め97種も掲載されています。
本当にタイはシジミ好きには天国のような国です!!
by fushiginomori | 2018-02-04 07:18 | 海外 | Comments(2)

千葉の里山、近郊の公園、そして南の島の不思議の森で出逢ったシジミチョウをご紹介します


by fushiginomori