桜が咲いてから、雨が多く気温も低かったのですが、今日はやっと平年並みの暖かさが戻りました。しかし、陽射しは頼りない土曜日でした。それでも、午後から歩いたいつもの散歩道で
ルリシジミを撮ることができました。今年初です。
3月の中旬から何度か散歩道を歩きましたが、今年は晴れて気温が上がっても風が強く、蝶を撮りにくい春でした。
モンシロチョウの初見は3月12日でした。
同じ日に
ベニシジミの発生も確認できました。しかし、ベニシジミの目撃は未だこの一頭だけです。
一方、越冬したタテハ類は多いようで、特に
ルリタテハが目立って多いのです。一ヵ所で4頭のルリタテハと出逢ったのは初めての経験でした。その中の1頭です。
キタテハは一番数の多いタテハで、毎年5月の連休頃まで見られます。
3月中旬のコブシはまだ蕾でした。枯れているように見える枝なのに、たくさんの蕾が一斉に膨らみ始めます。
それからおよそ2週間で花は満開になりました。今日はちょうど見ごろのようです。
どちらの花もコブシだと思いますが、花びらの数が違います。コブシの花は開いてから少し経つと、先から茶色く変色してしまうので、見頃はあまり長くないようです。
畦道の足元を見ると土筆が見つかりました。里山にはだいぶ緑色が増えたようです。
そしてオオイヌノフグリにルリシジミが来ていました。薄曇りですが、気温が上がったため、道沿いで数頭のルリシジミを見ましたが、花に留まったのはこの一頭きりです。
そのとき、雲の切れ目から陽射しが届きました。
陽射しを浴びたルリシジミは吸蜜しながら半分ですが翅を開いてくれました。春の蝶の観察には、気温が上がるだけでは足りないのです。
葉陰から出てきたのでしょう、
モンシロチョウもそこここに姿を現します。
今日は期待したほど春の蝶たちには逢えませんでした。それでもルリシジミのブルーが見られたことで、十分春を楽しむことができました。