蝶園を出て再びコーヒー農園のランタナの植え込みで蝶を探しました。大型のセセリチョウが吸蜜していました。まずは後姿です。後翅の先だけ黄色い部分があります。
セセリチョウはランタナの花の上を廻り、顔を見せてくれました。特徴のある蝶なのですが、未だ種名がわかっていません。
これは
モトチャセセリの仲間のようです。後翅を二分する白い線があり、後に向けてグラデーションになっています。
もう少し小型のセセリは
マダラアカセセリです。アカセセリと名前にありますが、黄色いセセリチョウです。
そしてお馴染みになった
オナガセセリの一種です。ランタナに訪れる蝶たちの半分くらいはセセリチョウの仲間でした。
工場見学が始まるので移動します。まずはコーヒー農園の見学に向かいます。途中でモンシロチョウに似た蝶を見つけました。触角の先は白く、眼は緑色です。
アリパトガリバシロチョウだと思います。
工場の担当からコーヒーの品種について説明を受けます。隣のガイドの上田さんが通訳をしてくれます。
私はコーヒーの話よりも蝶の方が気になっていました。シジミチョウらしき小さな蝶が近くを飛んでいたからです。
チュウベイカラスシジミのようです。留まったまま身体を傾けます。シジミチョウの仲間が、より陽射しを浴びたいときにとるポーズです。
草むらには
ファティマベニオビタテハがいました。コスタリカの最も普通種ですが、見つけるとついカメラを向けてしまいます。せっかく工場の方が説明してくれているのにもかかわらずです。
コーヒー園の見学を終え工場に入りました。豆の選別から天日による乾燥までの工程を、豊富な地下水を利用する、水力で動く工場でした。左はコーヒー豆を運んだ牛車カレータです。右はお土産のコーヒー豆、ピーベリーです。普通コーヒー豆は実の中に二つずつ入っているのでゆで卵を半分に切った形をしています。それが、稀に、3%の割合で一つの実に一つのコーヒー豆しか入っていないものがあるそうです。大豆のように丸いのです。ピーベリーはテレビドラマ「科〇研の女」17第11話に出てきました。
工場見学が終了し、バスはサン・ホセに向かいました。今日から2日間「Radisson Europa Hotel & Confer」に宿泊します。コスタリカに来ては初めて浴槽のあるホテルです。外資系のホテルということですが、とても"歴史"を感じるホテルでした。
夕食は19時からということで中庭に出てみましたが、蝶がいそうな環境ではないようです。夕食はロビーの近くのレストランでした。右側のケーキ、上に載っているのはホオズキです。コスタリカには食用のホオズキがあるのです。
明日はいよいよコスタリカ最後の観光、出発は5時です。夕食を終えると久々に浴槽で手足を伸ばしました。欧米人サイズの浴槽ですから十分過ぎる大きさです。浴槽の湯を流す時の排水の音はジャガーの咆哮のようで少し驚きましたが、そこは歴史を感じるホテルですから。