週末は天気が悪いことが多く、10月の下旬になってやっと秋の里山を歩くことができました。午前中は用事があり途中で住宅街の緑地の前を通るとアカタテハ、ヒメアカタテハ、ウラナミシジミなどが元気に飛び廻っていました。家に帰り昼食を急いで済ますと、いつもの里山を歩いてみました。さっそく
ウラナミシジミが見つかりました。
この季節、セイタカアワダチソウは虫たちが集まる秋の花です。いつもススキと秋の里山の覇を競っています。でも、今年は少し様子が違います。”背高”ではないのです。夏に草刈りが行われたことが原因でしょうか、セイタカアワダチソウの丈は50~60㎝です。
道端のセイタカアワダチソウには黒いタテハチョウが留まっていました。
メスグロヒョウモンの雌です。この辺りでは数の多い蝶ではなく、出逢いは一年に1度あるかないかです。
セイタカアワダチソウは一つ一つは小さな花の集まりです。蜜の量は多くはないのでしょう。花の房を歩きながら、丹念に吸蜜します。
ヤマトシジミがやって来ましたが、メスグロヒョウモンは花を譲る気持ちはないようです。
近くのセンダングサでは
キタテハが何頭か吸蜜しています。表翅がオレンジ色の秋型です。
裏は濃い褐色で、カンマの模様が一つあります。期待していたアカタテハやヒメアカタテハは見られませんでした。
モンシロチョウが似合うのは菜の花というイメージがありますが、秋のセンダングサにもやって来ます。
センダングサは道端にいくらでも生えています。
キタキチョウも多く見られます。秋の蝶たちの大事な蜜源なのです。
ウラナミシジミもセンダングサが大好きです。でもこのセンダングサは種になると厄介な花です。うっかり踏み込むと靴下がハリネズミになってしまいますので。
数頭が絡み合うように飛ぶのですが、翅の傷んだ個体が多いのです。このウラナミシジミも尾状突起が片方欠けています。表翅が薄紫なのは雄です。
秋の蝶たちを探すには、セイタカアワダチソウとセンダングサ、この2種の黄色い花を探すと良いようです。どうやらセンダングサの方が人気が高いようです。
この日、写真を断られた蝶たちは、ベニシジミ、ウラギンシジミ、ムラサキツバメ、ヤマトシジミでした。アゲハの仲間は1種も見ませんでした。ぼーっと生きてる間に季節が進んでしまったようです。