桜の散る頃に

 今年の春は桜の開花は早かったのですが、その後気温が下がったからか、ずいぶんと長く花がもちました。それが、今日の強い風でまさに桜吹雪の言葉通り花弁が舞っていました。午後からやっと春の里山を歩く時間がとれました。
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 朝は雨でしたが、午後から晴れるという予報でした。春の蝶は陽が射さないと姿を現しません。タンポポで吸蜜するのはキアゲハです。
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 里山の普通種ですからあまり注目されることはありませんが、後翅の青と赤の紋が美しいのでアップにしてみました。
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 雲の多い空だったので、陽が射すと隠れていたモンシロチョウが、一斉に姿を現します。
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 昼過ぎには南風が強くなりました。吸蜜に来たモンキチョウが風に煽られていました。いくらしがみついてもカラスノエンドウでは頼りなく、風に大きく揺れていました。
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 今日の目的はツマキチョウだったのですが、風に飛ばされてなかなか留まらず、やっと留まったと思えば翅を広げてくれません。
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 今日出逢ったタテハチョウの仲間は、キタテハ一種だけでした。
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 昨年の秋にクロコノマチョウが多かったので、思った通り越冬した個体も見つかりました。
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 上の個体を撮っていると、もう一頭のクロコノマチョウが現れました。こちらの方が色が黒いようです。
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 ベニシジミは新鮮な個体が多く見られました。タンポポで吸蜜しています。
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 この時期のベニシジミはオレンジ色が鮮やかです。
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 春の柔らかな緑にベニシジミのオレンジがよく映えます。
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 雲が多く、風が強かったためか、思うように蝶は撮れませんでした。春が行ってしまわぬうちに、ツマキチョウの黄色を撮らなくてはと思いながら家に帰りました。

Commented by himeoo27 at 2019-04-20 20:03
越冬明けの「クロコノマチョウ」
を観察したことがないので興味深く
画像を拝見しました。
思ったより翅が傷んでいないのですね!
Commented by fushiginomori at 2019-04-20 20:37
himeooさん、1頭目のクロコノマチョウはだいぶ翅が破れていて、鱗粉も落ちているようでした。
でも、2頭目は目立った傷はありませんでした。
2017年は5月下旬に横浜市の公園にアカシジミを撮りに行ったときに、
クロコノマチョウに出会いました。
さすがに翅はボロボロだったのを覚えています。
by fushiginomori | 2019-04-15 21:28 | 千葉県 | Comments(2)

千葉の里山、近郊の公園、そして南の島の不思議の森で出逢ったシジミチョウをご紹介します


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