3月の末に何度か訪れた埼玉の公園ですが、まぶしい陽射しが景色をすっかり夏色に塗り替えていました。先月は春の蝶たちを追いかけていたのですが、今日の目的は初夏の蝶、
ウスバシロチョウです。
この蝶、ウスバアゲハと呼んだ方が良いのでしょうか?私にとっては子供の頃からウスバシロチョウです。でも、昔の記憶では、ゴールデンウイークが終わってから姿を現す蝶でした。
ウスバアゲハと呼ぶ理由はシロチョウ科と誤解させないためらしいです。こちらがシロチョウ科の
モンシロチョウです。
そしてこれは春の蝶、
ツマキチョウ、雌です。今日はこの3種が入り乱れて飛び交っていました。モンシロチョウはよく花に留まるのですが、ウスバシロチョウとツマキチョウはなかなか留まらずに飛び続けます。
11時過ぎに学生時代の友人M夫妻と合流し、ウスバシロチョウが花に留まるのを待ちました。
意地悪なウスバシロチョウは人が見ていない隙に草むらに降りてきます。なので見ていないふりをして待つのです。
花に留まったウスバシロチョウを撮っているとき、近くに潜んでいた別の個体を偶然見つけました。黒っぽい個体でした。こんな風にじっとしていると簡単には見つかりません。
昼を過ぎると飛んでいるウスバシロチョウの数が減りました。きっとどこかで翅を休めているのでしょう。道端のタンポポに見つけたときは、あまりに近くて焦ってしまいました。
帰りがけに
ホソオチョウのいる広場を覗いてみました。陽が射すとたくさんの雄が飛び交います。そして陽が陰ると一斉に草むらに隠れてしまいます。
雌を探すことにしたのですが、なかなか見つかりません。雌は数が少ないだけでなく、あまり遠くへ飛びません。やっと1頭だけ見つけました。
この1頭を追いかけていると別の雌も現れました。
そろそろカメラを仕舞おうとしたときに、シジミチョウが舞い降りて地面に留まりました。
コツバメです。
まるで初夏の訪れに春の蝶が抵抗しているようで、「コツバメ頑張れ!」と応援したい気持ちになります。