翌日は盛岡駅から路線バスで行ける範囲で考え、近郊の森林公園を選びました。朝、弱い雨が降っていたので、8時半に出発するバスを選びました。公園の最寄りのバス停に着いたのは9時、雨は止んでいました。まずバス停から800m程歩き、ネイチャーセンターでお話を伺うことにしました。今日あたりオオムラサキが出るのではないかと言うことでした。
まずは森の中の開けた場所でシジミチョウを探しました。ネイチャーセンターで教えて頂いたのは、下草を刈らずに残してあるところを探すと良いということでした。林縁には
ミズイロオナガシジミが見られました。ここでも、線の細いもの、太いものと個性が見られます。
午前10時頃、栗の花に
アカシジミが見られました。既に羽化してかなり時間が経っているようです。アカシジミは1本の栗の木に数頭見られました。
辺りを一回りして30分ほどで栗の木に戻りと、アカシジミの姿は無く、代わって栗の花を訪れていたのは全て
ウラナミアカシジミでした。なぜか今朝のホテルの朝食バイキングを思い出しました。ウラナミアカシジミは新鮮な個体がほとんどでした。
高さ2m程の低木には小さな花が咲いていて、そこに
ウラギンヒョウモンが次々と訪れていました。私にはまだ区別がピンとこないのですが、地色からするとこれがサトなのでしょうか。
森の中の薄暗いところで見つけたのは
メスグロヒョウモン、その黒い雌です。豹紋ではありませんが。
刈り残された下草に降りていたのは
ホシミスジです。小さかったので、写真を撮るまではコミスジだと思っていました。
そして、久しぶりに
クジャクチョウに出逢いました。まだ羽化したばかりのようで、赤い翅がとても鮮やかでした。
こちらは池の近くで見つけたクジャクチョウです。雨は上がったのですが、陽射しの無い一日でした。そのためクジャクチョウの開翅が見られたのだと思います。クジャクチョウは陽射しが強いと中々翅を開いてくれません。
こちらも久々の
スジボソヤマキチョウです。表はもう少し鮮やかな黄色です。
トンボに関してはほとんど知識が無いのですが、このシルエットには見覚えがあります。
ハラビロトンボの雌だと思います。
池の近くの東屋の乾き残った雨水で、
キバネセセリが吸水中でした。手前の黄色はスジボソヤマキチョウ、近くにクジャクチョウもいました。
ネイチャーセンターに戻り、ベンチを借りてコンビニで買って来たおにぎりを食べました。オオムラサキは今日はやって来なかったようです。しばらくセンターの方とお話をし、再び森を歩いてそのまま午後3時頃のバスで帰ろう考えました。午後になるとときどき雲間から陽が射すようになったので、どこかでミドリシジミのポイントが見つかると良いなと思いながら林間を進みました。
森の少し開けたところに5~6m程の木が数本、そこに煌めく緑色がクルクルと踊っています。その数5頭。周りの木々は10mは軽く超えているので、5~6mの木は低いのですが、それでも見上げても翅の表は全く見えません。
しかも、どの蝶も留まった途端に全開です。せめて翅を立てて留まってくれれば種類がわかるかもしれませんが、この状態では種名も特定できません。陽が陰ると短いショーは唐突に終わってしまいました。そこに留まっていたはずの蝶が姿を消してしまいました。諦めて予定通り午後3時のバスに乗ることにしました。
盛岡駅には3時半過ぎに到着しました。予約した帰りの新幹線は午後4時50分でしたので、まだまだ時間は充分あるのです。早く帰った目的は、盛岡の三大麺の一つ、じゃじゃ麺を食べることです。じゃじゃ麺は注文してから15分は掛かるので注意が必要です。そして、ちーたんたんを一緒に注文することをお勧めします。ち-たんたん?盛岡に行って確かめてください。写真もお腹も満足の陸奥遠征でした。NAGUさんに感謝して新幹線に乗りました。