9時半を過ぎるとオオミドリシジミが姿を見せなくなったので、登ってきた道を引き返しました。ハイキングコースの入り口まであと少しというところで、坂の上から見ると緑色の輝きが翔び交っているのが見えました。桜の葉に留まったのはジョウザンミドリシジミです。
ハイキングコースの入り口からは、舗装道路を渡った反対側です。フェンスに沿って桜が植えられています。そこで占有行動をしているようです。
道路と桜の木の間は広くはないのですがスペースがあります。ジョウザンミドリはそこに降りてきます。多分水を求めての行動だと思います。その中の1頭が私の左肩に留まりました。もう1頭が首から下げたタオルに留まりました。更にもう1頭、300㎜のレンズに留まりました。私はこの3頭に取り押さえられ、身動きできなくなってしまいました。3頭とも口吻を伸ばしています。
札幌は7月に入って9日まで一度も雨が降っていないようです。いつもここにジョウザンミドリシジミがいるわけではないようです。私の汗で喉を潤して、それぞれ桜の葉に戻っていきました。
ジョウザンミドリシジミの中に
オオミドリシジミも混じっているようです。
この舗装道路を少し歩いてみることにしました。人家が途切れた辺りで
オオモンシロチョウを見つけました。裏翅では分かりずらいのですが、前翅先の黒い紋の形がモンシロチョウとは違います。
こちらは
カラスシジミです。ここでも数が多いようです。
午前10時を回りました。今日の夕方、新千歳空港を立つ予定ですがまだ時間があります。Korielさんは今日は市内の公園ということでしたので、そちらに向かうことにしました。約1時間で公園に着くとそこで出迎えてくれたのもカラスシジミです。何度見てもミドリシジミと間違えてしまいます。
その時、
Korielさんから連絡が…。
オナガシジミを見つけられたそうです。そして、スマホに地図を送っていただいたのですが、その場所が私の現在地とほとんど重なっています。顔を上げて周りを見回すと、30mほど離れたところにKorielさんの姿を見つけました。
札幌はゼフィルスの発生が遅れてはいないようですが、もうオナガシジミが出ているとは驚きです。Korielさんの強運に便乗しての出逢いとなりました。
陽が当たると開翅しそうな気配です。翅の先が少しずつ広がっていきました。
そして遂に全開翅となりました。裏に比べて表翅は地味です。でも、頭髪はオレンジのモヒカンです。
その後もメスアカミドリなどを追いかけて、午後2時に空港に向かいました。Korielさんのお陰で、今回の札幌遠征は大満足で終わりました。独りではこの半分も見つけられなかったと思います。Korielさん、心より感謝しております。そして、札幌のゼフィルスたちにも!