ツアー二日目、バスは8時にホテルを出発しました。今日は奄美大島南部の観光です。リーズナブルなツアーの場合、現地払いのオプションが多くなります。今日の予定はまず「せとうち海の駅」ここでは水中観光船、続いて「黒潮の森マングローブパーク」ではカヌー体験、そしてここで昼食もオプション。「アランガチの滝」「嶺山公園」と景勝地を巡り、最後の「大浜海浜公園」では海洋展示館がオプションです。このオプションの時間が私にとっては貴重な自由時間となるのです。
「せとうち海の駅」は大島海峡に面した港にあります。大島海峡は奄美大島と加計呂麻島の間、まだ台風接近の影響もないのか波は穏やかです。そして、海の駅の敷地には蘇鉄が植えられています。そこは
クロマダラソテツシジミの住まいとなっていました。
海の駅の周辺の道路にも街路樹として蘇鉄が並んでいます。白い建物が「せとうち海の駅」です。瀬戸内は町の名称です。
蘇鉄を支える支柱で翅を休めるクロマダラソテツシジミです。
蘇鉄の株によって、クロマダラソテツシジミの多いものと見つからないものがあります。柔らかな新芽のある株が人気があります。
交差点から海の駅の反対側を見ると左手は港に架かる橋、右手は公園になっています。昨日と比べて雲が多く、いつ雨が落ちてくるか…。午前中は何とか持ちそうです。
公園に入ると、オレンジ色のタテハチョウが地面に留まっていました。敏感でなかなか近づけません。
アオタテハモドキの雌のようです。
こちらはもっと大きなオレンジの蝶、
カバマダラです。この2種の組み合わせは昨年の、沖縄の海洋博公園と同じです。
地面近くを翔んでいるカバマダラです。模様は全く違いますが、翔んでいる姿はツマグロヒョウモンとよく似ています。
この公園の中にもクロマダラソテツシジミが多く見られます。と言うより、他のシジミチョウが見つかりません。
10時ころには陽射しが強くなり、気温も30度を超えたようです。クロマダラソテツシジミには丁度良い環境なのか、葉の上で翅を広げる個体も見られました。
草むらでは交尾する個体も見つかりました。高温多湿な気候と島中に見られる蘇鉄と、そして色彩豊かな花も多く、クロマダラソテツシジミには最適な環境が整っているようです。
次の観光地は黒潮の森マングローブパーク、バスは来た道を半分近く戻ることになります。台風18号が予想進路の西側を進んでいるので、奄美大島ではまだ大きな影響が出ていないようです。