9月半ばの月曜日、明け方に雨は上がったのに空は厚い雲に覆われていました。お昼前に父の買い物に近くのイオンまで出かけました。そして、その帰り道、住宅街をふわふわと舞う大型の蝶を見ました。またアカボシかなと思ったのですが、アサギマダラでした。もちろんカメラなど持っていません。こうなれば、雨だろうと雷だろうと出かけないわけにはいきません。昼過ぎにいつもの里山に向かいました。
散歩道は朝の雨でまだ濡れています。今年は猛暑とコロナの影響で、散歩する人も少なく木も草も伸び放題です。気を付けないとジョロウグモの巣に絡まってしまいます。落ちていた枯れ枝を拾い、クモの巣を払いながら薄暗い道を歩きました。一歩ごとにジャノメチョウの仲間が翔び出します。蛇の目が鮮やかな
ヒメウラナミジャノメを見つけて追いかけました。
縁取りの黄色も中心のブルーの点もくっきりしています。他の個体も撮ってみました。一頭目ほどではありませんが、この個体も蛇の目が鮮やかです。
もしかして秋型?かと思い調べましたが、ヒメウラナミジャノメに季節型はないようです。5月に撮った写真と比べてみました。地色が少し濃く見えます。それで、蛇の目が目立たない印象なのでしょうか?
今日、最も数が多かったのは
ヒカゲチョウです。
私が歩くと慌てて逃げ回ります。ヒカゲチョウは新鮮な個体が多く見られました。他にサトキマダラヒカゲも多かったのですが、擦れた個体ばかりでした。
キタテハはまだ夏型です。羽化したてのような綺麗な個体でした。
ヒメアカタテハは秋に多くなる蝶ですが、この日は一頭だけでした。
だいぶ翅が破れてしまった
アカボシゴマダラです。初めてこの里山でアカボシゴマダラを見たときには、アサギマダラかアゲハかと思いました。でも、これだけ赤星が鮮やかだと間違えようがありません。
そして、ウラナミシジミを探していると、やって来たのは黒いアゲハです。
クロアゲハです。最もポピュラーな黒いアゲハのはずが、ここ数年はナガサキアゲハに押されてすっかり少なくなりました。
翔んでいるときには、後翅に白い三日月が見えるのですが、写真には中々写りません。白い三日月があるのは雄だけです。
さて、肝心なウラナミシジミの探索は次回に続きます。