新型コロナ禍の二度目の夏を迎えました。南の島の不思議の森を次に訪れるのはいつのことになるのか、全くわかりません。今日は都会にある不思議の森を訪れることにします。不思議の森の門は午前9時に開かれるのです。
都会にある森には
トラフシジミが棲んでいます。でも、私はここにあるのは実は門だけなのだと考えています。門から続く道は異次元の森の中に通じているのです。そうでもなければトラフシジミに出逢えるわけが説明できません。
道にも、道端の草木にも、ムクロジの花が降り注ぎます。葉の上にもムクロジの花が乗っています。
森に続く道は、降り積もったムクロジの花のクリーム色に覆われています。そこにトラフシジミが降りて来ています。
拡大して見ると、トラフシジミは落ちた花で吸蜜しています。
キマダラセセリも道に降りて来ました。こちらは湿った地面で吸水でしょうか?
今度は葉の上の水に口吻を伸ばしています。強い陽射しが注いでいます。
強い陽射しの下ですが、
ムラサキシジミが開翅しました。雌です。
池の脇の湿った地面でトラフシジミが吸水していました。新鮮な個体です。
トラフシジミのすぐ近くで、
ムラサキツバメも吸水に夢中でした。
ムラサキツバメはアジサイの葉に短く翔んで、少しですが翅を広げました。雌でした。周りの皆さんがムラサキツバメにレンズを向けました。
そして、その隙に(?)トラフシジミがこちらも近くの草の葉に移ると翅を広げました。草の葉の影が掛かってしまいましたが、とても綺麗なブルーでした。
トラフシジミが翔び去ると不思議の森の魔法が解けました。門を抜けるとそこは都会の街並み、行きかう車のエンジン音が戻ってきました。