梅雨の止み間の月曜日、Yさんからこの時期蝶たちが集まる花が咲いていると伺い、公園を案内していただきました。雲の間から時折陽が射す一日でした。10時ころにリョウブの木の花を見上げると、多くの蜂や虻と一緒に蝶たちの姿が見られました。
最初に見つかったのは
ミドリシジミのようです。左側の翅はそれほど傷んでいないように見えましたが、右側は後翅が破れています。この時期だから雌だろうと考えたのですが、翔んだときに見えた翅の表から雄と分かりました。
アオスジアゲハが何度か翔んで来ました。慌ただしく花を巡っていきます。
一つ一つの花の滞在時間は短く、羽ばたきを続けます。新鮮な個体でした。
長い時間、リョウブの花に留まっていたのは
イチモンジチョウです。
小さいのですぐ見失ってしまうのは
キマダラセセリです。
一度だけ
ダイミョウセセリが花を訪れました。だいぶ翅が擦れているようです。
そして、今日の目的、
トラフシジミも見つかりました。
曇り空に向かって、木の下から見上げているので、どうしても蝶は黒くなってしまいます。特にトラフシジミの夏型は暗い色調なので、葉の裏に留まっていると撮りづらいのです。
ですから、葉の上に出てきてくれると、見つけやすくなります。
でも、下から見上げているので、今度は身体や尾状突起が葉に隠れてしまうことが多いので、見える位置を探します。
トラフシジミからすれば、地面にへばりつく私とYさんを見下ろすのは気分が良いのかもしれません。
リョウブの花は未だ蕾が多いのに、先に咲いた花は茶色っぽく変色が始まっているように見えますが、トラフシジミは夢中で吸蜜しています。
ずっと木の上を探していると首が疲れます。途中で公園内の別の花も訪ねました。