まだ4月なのに夏日の火曜日の午後、いつもの里山にシジミチョウを探しに行きました。
ベニシジミはいつもとは違う一面を見せてくれました。
普段のベニシジミたちはエコモードで暮らしていたようです。それはまるで羊の皮を脱ぎ捨てた狼のようです。地面近くをビュンビュンと翔び交い、とても目が追いつきません。まるで、玉座を争うように激しいバトルが展開されていたのです。そして、春の花で飾られた玉座を勝ち取った一頭です。
オオイヌノフグリの花でひっそりと吸蜜しているのは
ルリシジミです。だいぶ翅が傷んでいました。
そして
ヤマトシジミ、こちらはナズナでしょうか。小さな花を丹念に巡ります。
休耕田の畦道で、
ツバメシジミを見つけました。じっとこちらを見ています。
ツバメシジミはヒメオドリコソウに移動しました。翅がブルーの雄です。
再び小さく翔んで、今度は枯れた茎に留まりました。
口吻を伸ばすと、茎の表面を舐めているようでした。ここにシジミチョウが好むものがあるとは思えませんが…。
シジミチョウ以外の蝶たちです。モンシロチョウに混じって
スジグロシロチョウが見つかりました。
ルリタテハです。成虫で越冬したタテハが、夏日を経験することは普通はあり得ないはずです。
羽化して間もないのでしょう、
キアゲハはとても綺麗でした。タンポポで夢中に吸蜜していました。
最後は帰り道で見つけた
アゲハです。こちらも翅に傷はないようです。
いつもの里山を、いつもではない4月の夏日に歩きました。僅か2時間ですが夏バテをしそうです。撮らなかった、撮れなかった蝶たちは、モンシロチョウ、ツマキチョウ、モンキチョウ、キタキチョウ、アカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、ムラサキシジミ。里山はとても賑やかでした。