紅小灰たちの玉座で

 まだ4月なのに夏日の火曜日の午後、いつもの里山にシジミチョウを探しに行きました。ベニシジミはいつもとは違う一面を見せてくれました。
紅小灰たちの玉座で_f0310988_20070437.jpg
 普段のベニシジミたちはエコモードで暮らしていたようです。それはまるで羊の皮を脱ぎ捨てた狼のようです。地面近くをビュンビュンと翔び交い、とても目が追いつきません。まるで、玉座を争うように激しいバトルが展開されていたのです。そして、春の花で飾られた玉座を勝ち取った一頭です。
紅小灰たちの玉座で_f0310988_20071348.jpg
 オオイヌノフグリの花でひっそりと吸蜜しているのはルリシジミです。だいぶ翅が傷んでいました。
紅小灰たちの玉座で_f0310988_20072394.jpg
 そしてヤマトシジミ、こちらはナズナでしょうか。小さな花を丹念に巡ります。
紅小灰たちの玉座で_f0310988_20073238.jpg
 休耕田の畦道で、ツバメシジミを見つけました。じっとこちらを見ています。
紅小灰たちの玉座で_f0310988_20245026.jpg
 ツバメシジミはヒメオドリコソウに移動しました。翅がブルーの雄です。
紅小灰たちの玉座で_f0310988_20245933.jpg
 再び小さく翔んで、今度は枯れた茎に留まりました。
紅小灰たちの玉座で_f0310988_20250786.jpg
 口吻を伸ばすと、茎の表面を舐めているようでした。ここにシジミチョウが好むものがあるとは思えませんが…。
紅小灰たちの玉座で_f0310988_20251588.jpg
 シジミチョウ以外の蝶たちです。モンシロチョウに混じってスジグロシロチョウが見つかりました。
紅小灰たちの玉座で_f0310988_20351652.jpg
 ルリタテハです。成虫で越冬したタテハが、夏日を経験することは普通はあり得ないはずです。
紅小灰たちの玉座で_f0310988_20352430.jpg
 羽化して間もないのでしょう、キアゲハはとても綺麗でした。タンポポで夢中に吸蜜していました。
紅小灰たちの玉座で_f0310988_20353339.jpg
 最後は帰り道で見つけたアゲハです。こちらも翅に傷はないようです。
紅小灰たちの玉座で_f0310988_20354264.jpg
 いつもの里山を、いつもではない4月の夏日に歩きました。僅か2時間ですが夏バテをしそうです。撮らなかった、撮れなかった蝶たちは、モンシロチョウ、ツマキチョウ、モンキチョウ、キタキチョウ、アカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、ムラサキシジミ。里山はとても賑やかでした。

Commented by komugi65 at 2022-04-17 21:19
春の里山風景に蝶はホントに似合いますね。中でもツバメシジミは普通に観られるものですが、可憐な可愛さが有って好きです。
Commented by fushiginomori at 2022-04-17 21:38
komugiさん、とても暑い春の里山でした。
ツバメシジミはとても美しい個体でした。
翅が薄いのか直ぐに傷んでしまうようで、鮮度が大切です。
by fushiginomori | 2022-04-15 21:02 | 千葉県 | Comments(2)

千葉の里山、近郊の公園、そして南の島の不思議の森で出逢ったシジミチョウをご紹介します


by fushiginomori